風日祈宮橋からの風景がとても美しく、しばらくそこに佇(たたず)んでいました。
清楚で美しく、清浄なのです。
ここにいるだけで、この風景を見ているだけで、身の穢れ、心の穢れが、祓い清められる・・・そんな気持ちになりました。
とても清々しい気持ちで参道に戻り、しばらく歩いていると、また雨が強く降りだしたので、参集殿で雨宿りさせてもらうことにしました。
そういえば、昨年は、お天気が良かったので、神苑の特設舞台で「神楽祭」が行われていました。
でも、今年は雨なので、この参集殿の能舞台で、午前中のみ神楽祭の舞が行われたようです。
うーん残念。
だけど、私が参集殿で一休みしていると、能舞台で、舞が始まるところでした。
私は、能楽については全くの素人で、よく分からない世界なのですが(これを能楽と呼んでいいのかもよく分からないのですが・・・)、でも、舞っている女性の所作が、人間ではなく、神様のように感じられました。
しばらくウットリと見入ってしまいました。
普段、触れる機会が全く無い「舞の世界」・・・。とても興味深く見せていただきました。
こうして、参集殿で一休みしていたら、雨がだんだん小降りになってきました。
そこで、また傘をさして、外に出ました。
雨の中、聖なる場所を歩き回り、身も心も清々しくサッパリしました。
心から「ここに来れて本当に良かった」と思いました。
ふと時計を見ると、もう、お昼ご飯の時間です。
でも、朝ごはんをたくさん食べすぎたので、まだご飯はいらないよ~・・・という状態(汗)。
とはいえ、一休みしたかったので、内宮を後にして、おはらい町へ向かいました。
一年前のお伊勢さん参拝の時に、ふらりと寄った五十鈴川カフェ。そこに、もう一度、行きたかったのです。
なかをのぞくと、空席があったので、すんなり入れました。
雨で身体が冷えたので、温かいカフェオレをいただきました。
あとロールケーキも別腹でいただきました・・・笑。
窓から望む五十鈴川。
滔々と流れています。
昨年は、このあと、川の岸辺に下りて、五十鈴川をボンヤリ眺めたのですが、今日は雨だから、このカフェの窓から川を眺めて、楽しむことにしました。
そういえば、以前、四柱推命で私の運勢をみてもらったとき、私は「水の人」だと言われました。
「水の人」は、川など水の流れのあるところとご縁が深く、川の近くに居ると、とても心が落ち着くのだそうです。
私が生まれ育った実家も、川の近くだったし、子供時代はその川でよく遊びました。
そして、嫁いだ家も、近くに川があるので、お散歩のときに、ぼんやりと川を眺めて、気分をリフレッシュしたりしています。
旅に出ても、思い返せば、近くに大きな川がある場所だと、心がホッと落ち着けたなぁ~と思い出しました。
そうか~!私は清流が好きなんだ・・・笑。
清流が大好き。川や、滝や、美しい水の流れが好きなのです。
ああ~岐阜県のマスコットも、清流の妖精「ミナモ」だったなぁ~(笑)。
うふふ・・・こんなところで、「私の好き」に気がつくことができて、とっても嬉しくなってきました。
雨の外宮、そして内宮。
雨で浄化されて、とても神々しく、威厳に満ち溢れていました。
「雨の日も、なかなか良いもんやなぁ~」と、このとき初めて感じました(笑)。
「雨の伊勢にお招き下さって、神様、ありがとうございました。」
・・・と心の中でお礼を申し上げました。
そうこうしているうちに、帰りの時間となったので、バスで駅に向かいます。
でも、最後に・・・。
「月夜見宮」へ急いで向かいました。
初めて伊勢に来たときから、不思議と親しみを感じる神様なのです。
「月夜見宮」へと早足で歩いている間、またまた雨が激しく降り始めました。
また降るんかー!と思いましたが(笑)、もう何も気にせず、急いで向かいました。
シトシトと降り続く雨の中、なんとか宮に辿りつき、心からお参りしました。
「お久しぶりです。ありがとうこざいます。御陰様で、元気になりました。」
・・・と感謝とお礼を申し上げました。
ああ~良かった。最後に、ここにお参りできて、本当に良かった。
そんな満足感で心がいっぱいになりました。
すると、あんなに強く降っていた雨が、だんだん止んできました。
ありがとうございます。
また来ますね・・・。
さあ、時間が無いので、急いで旅館に寄り、預けている荷物を受け取りました。
そして駅へ。
近鉄のホームに立っていたら、こんな可愛いイラストの列車が到着しました。
海老と鯛!なんと御目出度いラッピングなんでしょう~(笑)。
ありがとう~。なんだか私の再スタートを祝してもらっているような・・・そんな気分になりました。
この電車を見送って、その後、私が乗る予定の特急が来ました。
帰りの特急列車は、近鉄もJRも、祝日とは思えないほど空いていました。
なので、とても楽ちんでした~。
台風が来たり、大雨だったり、とても大変な旅でしたが、今までの中で一番清々しい気分になりました。
まさに「浄化の旅」。
帰りの特急の中で、ふと手首を見ると、私のアパタイトのブレスレットが、今までになくキラキラと輝いていました~。
私の旅のお供の愛用ブレスレット。
浄化の旅に付き添ってくれて、ブレスも美しく清まったのでしょう。
一年前とは異なる「私」に生まれ変わった旅。
実り多き、浄化の旅でした。