なんとかなるさ~

Emiko/記録の保存庫

カテゴリ:心の持ち方 > 高齢者と介護

kyoto 2月 031
(冬の京都・西本願寺にて)



昨日はケアマネさんが家に来てくださり、来月の義母の介護サービスについての打ち合わせをしました。毎月やっていることです。


我が家は、義母本人の希望を聞きつつ、私たちの要望を義母にも正直に伝えて、その上で、ケアマネさんにも、家族一人一人の気持ちや状況も全て包み隠さず話しているので、介護ケアの話し合いをするにも、とっても明るくてオープンなのです。



最初から、こういう風にしてしまったので(笑)、隠し事は何一つないし、何でも心配なことはすぐに相談するし、困ったことがあれば正直にヘルプメッセージを出して頼むし・・・で、本当に楽チンなんですよ~。



最近は、キチンと自分の要望が言えるようになった義母が、自分でケアマネさんに連絡をして、いろいろ話を聞いてもらっているようです。


ケアマネさんと、他の介護事業者さんとの連携もうまく取れているので、義母の健康状態に関する情報を、みんなで共有していて、いろいろサポートしてもらっています。



こんな感じて、義父の時からずっとやってきているので、



介護に対する罪悪感はゼロ


なんですよ・・・(笑)。



世の中には、介護サービスに親を託すことに対して「罪悪感」をもってしまう人もいるようですが、うちは、夫も私も、そういう気持ちは全くありません。


ずっと家の中に閉じこもって暗く陰気に過ごしていた義母が、介護サービスを受けるようになって以降、家族以外の人とも接点を持つようになり、外に出ていろんな人と出会い、新しい体験をすることで自信を得て、仲よく親しく接してもらうことで他人に心を開き、どんどん人柄が良い方へと変化しているのですよ~。


だから、本当にありがたい!


私も夫も、義母には今までずっと引きこもりのようにして家の中に閉じこもっていた分、どんどん介護サービスを受けて、外に出て視野を広げ、今までの分を取り戻すつもりで、たくさんのことを経験して成長してほしい・・・と願っています。


初めてデイサービスを利用したときの義母は、新しい体験に慣れなくてストレスMaxで大変でしたが(初めての登園で泣き叫ぶ幼児のような状態に陥り、私に当たる当たる・・・(^_^;)))汗)、今はすっかり慣れて、外出にも自信が持てるようになったみたいです。


本当に、介護サービスのお蔭で、義母も私たち家族の雰囲気も、いい感じに変化しています。



なので、罪悪感は全くなく、感謝・感謝なのです・・・。



本当にビックリするほど「介護サービス」のお蔭で、義母は変わりました。性格が明るくなり、耐性がついて些細なことでヒスを起こすことも無くなったし(笑)、人とのコミュニケーションも丸くなって笑顔で楽しく話ができるようになったし、本当に、性格が良い方へと180度変わってしまいました。


これも、義母に関わってくださる方々が、みなさん愛をもって親身に接してくださるから・・・だと感謝しています。



家族だけで関わっていたんでは、こんなふうに変容することは難しかったと思います。



沢山の人々に愛され大事にされるようになって、義母の心が満たされて、穏やかで笑顔の可愛いお婆ちゃんになっていきました。





こんなふうに、世間体を気にするとか、プライドとか、意地とか、罪悪感とか、そういうものが全く無いところで、介護制度を自分たちの暮らしに上手く取り入れて、オープンに楽しみながら利用させてもらっているので、余計にいい感じで回っていくのかもしれません。


これが、何をするにも、何を申請するにも、罪悪感にまみれて重苦しいい気持ちで申し込んだり、申請したりしていたら、絶対に不幸のスパイラルにはまっていた・・・と思います。



こういうことは、介護を受ける本人の気持ち以上に、介護する立場の家族の気持ち、そちらのウェートが大きいように思います。


ひとりで全てを背負い込もうとしたり、人からどう思われているかを気にし過ぎたり、自分の立場にこだわりすぎたり、なんだか意固地になって「あれをしなくては」「これは私の仕事」と全部抱え込んでしまうと、心に不満や怒りが溜まって、どんどん悪循環になってくと感じます。



そうじゃなくて、ここは開き直って、「自分ができること」をちゃんと線引きして、それ以上のことは、他の家族に頼んで皆で役割分担したり、周囲の人にも状況を説明してサポートしてもらったり・・・と、みんなで関わり合い見守っていくようにすると、自分自身も、お年寄りも、とても気楽になって過ごしやすくなると思います。



ちなみに、私自身、途中から「いい嫁」を止めたんですよ~(笑)。


で、嫌なことは「嫌だ」と正直に夫に打ち明けて、その上で「私ができることはコレとコレ」・・・というふうに夫に話して、よく話し合ったうえで、お互いに無理や負担にならないところで、夫と役割り分担して、二人で共同で義母を見ていくようにしました。





なので、私は、世間の人が「嫁なんだから・・・」「嫁がすることなのに・・・」と苦言をしようが何をしようが関係なく(笑)、私は私の担当の役目をしっかり責任を持って取り組む・・・。←ここに集中しています。



人が何と言おうと、私は私の出来る範囲で頑張っているので、自分が満足できていれば、それでOK!・・・と思うようになりました。


私たちがちゃんと話し合って取り決めて、それをちゃんとやっているのなら、それで何も問題は無い・・・というスタンスです。


すると、ストレスフリーになって、とっても気が楽になりました。



義母に対しても、「いい嫁」は止めたので、無理な事は無理だと正直に言っているし、義母にダメ出すするときもあるし(笑)、それでも、義母との関係は以前より不思議と良くなりました。



私が身構えて「いい嫁」になろうと頑張っていた時は、義母も厳しくてきつかったし、お互いに意地を張ることが多かったように思います。



でも、今は、お互いに気楽に無理しないで言いたいことを正直にスパッと言うようになったら、肩の力が抜けて、自然と「優しさ」を発揮できるようになりました。



やっぱり「無理しない」「頑張りすぎない」は、どの場面でも鉄則ですね・・・(笑)。




ちなみに、夫の担当のことは、夫を信頼して全て任せているので、私はノータッチ。それで全然心配はありません。



夫と私で、それぞれの担当のことを責任を持って取り組みながら、自分の担当の仕事で気づいたことや何かあったことなどを、報告し合い、情報の共有を心がけています。



そして、それらをちゃんと義母にも話して(義母に説明するのは夫の担当)、家族みんなで理解しあっている・・・という状態にしています。



風通しが良くて、とっても良い感じです。



以前の私なら、犠牲精神を剥き出しにして(笑)、必死になって介護を全て背負い、自分一人でイライラしながら頑張りまくっていたと思いますが(汗)、そういうのは止めて正解でした。



結局は、世間から「いい嫁」認定してもらいたくて、頑張ってるところを見せようと無理しちゃう・・・ってことだと思うのです。


いやいやそうじゃなくて、みんなで責任を持って分かち合っていく・・・。これが大切だと思います。



一人で抱え込むのを止めて、いろんな仕事を手放して他者にお任せしたら、今度は、違ったところからも助けてもらうようになりました。


それは、たとえば、親戚とか、ご近所さんとか、知り合いの方々など・・・。


そうしたまわりの人たちが、義母のサポートを自分から申し出てくれて、できる範囲で、声をかけてくださったり、話し相手になってもらったり、日常のことで助けてもらったり、いろんな行事に義母を連れて行ってくれたり・・・等。私たちにできないことを、サポートしてもらうようになりました。



これも本当にありがたいことです。



でもね・・・。



これが、もしも、私が「いい嫁」キャンペーン中で、「嫁なんだから私が一人で頑張らなくてはいけないんだ」・・・と必死こいて抱え込んでいる時だったら、そんなふうに周りがサポートしてくれることになっても、素直に喜べず、「私が至らないから、皆さんが黙って居られなくなって、手を出してくるんだ・・・」「私がしっかりしていないから、皆さんに心配されてしまうんだ・・・」と、余計なところで勘ぐって気に病んで、ますますイジケていたかもしれません。




そして、感謝どころが、自信を無くして、いじけて、罪悪感の塊になって、どんどん意固地になって、自分一人の殻に閉じこもっていたかもしれません・・・。


だから、「心の持ちよう」がとても大事なのですよ~(笑)。



介護には、罪悪感を持たない・・・これがとても大切だと思います。



自分の気持ちを押し隠して、その代わりに「罪悪感」を抱え込むのではなく、正直な気持ちを前面に出して、その結果「円満な状況」を手に入れる・・・。こちらにシフトしていくと良いと思います。



できなければ「できない」と正直に言うことで、あなたの代わりにやってくれる人がちゃんと登場するんですよ・・・ね(笑)。


だから、できないことを無理していつまでも掴んでいないで、ちゃんと手放して、素直に降参してしまいましょう。



嫌なら「嫌だ」と、自分の気持ちを正直に認めてしまいましょう。「嫌だけど、どうする?」←ここからすべてが始まるのです。ここから動き始めるのです。




こういう風に、まずは自分の気持ちを確認したところで、勇気を出して、その先へ進む・・・というようにすると、流れが出てきて、気持ちも身体もとても楽になりますよ。



素直に認めたうえで、恐れず、ちゃんと然るべき人に打ち明けて相談しましょう。


恥ずかしいことでも、みっともないことでもなく、それがあなたの本当の気持ちなら、ちゃんとオープンに明かしていきましょうね。


その方が、全て上手くいくと思います。


介護に罪悪感を持ち込まない。←もしかしたら、これが介護する側の、一番の修行項目なのかもしれません。いやいや、もちこまないんじゃなくて、「最初から自分の中に存在している罪悪感」との孤独な闘い…の方が合っているかもしれません(汗)。


人からなんと言われようと、どう思われようと、裏で陰口言われようと、そういうことはあまり気にしないで、自分のスタイル&我が家のスタイルをしっかり確立して、それを明るく楽しく貫いてくださいね。周りを気にしないことです。自分達家族がそれでOKで幸せなら、それでいいんですよ〜。



親御さんが「介護サービスを利用する」という新しい体験をしていくことに罪悪感を持たないでください。恐れないでください。



それも必要な経験だから、だから、そういう状態になったのですよ。


無理して避ける方が不自然ですよ~。


そう割り切って、自分の心をしっかり持って、親御さんだけでなく、自分にとってもベストな決断をしていくことを心がけてくださいね。



逃げないで、恐れないで、ちゃんと腹をくくってくださいね~。


















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こちらは、最近になって、ようやく山の木々が紅葉し始めました。


今年も、昔と比べたら、とっても温かい11月です。


まだ霜が降りていないし、初雪も降りそうでないし・・・汗。


温かくて有り難いのですが、でも、自然のリズムが変調子だと、人間の体調も崩れやすいようです。


今は、地球全体が大きく変化し続けて居るとき・・・。


せめて体調だけは、自分で上手にコントロールできるように・・・。自分の身体のことも正しく知って、健康維持に努めてくださいね!



我が家のことですが・・・。


以前から、近所のデイサーヒスを利用したいと言っていた義母ですが、そこは人気のある施設だったので、ずっと満員でした。


そこで、少し離れた場所にある施設を利用していたのですが、最近になり、「(その近所の施設の)デイサービスの定員に、空きが一人でた!」・・・と。ケアマネさんから報告がありました。



早速、ケアマネさんにお願いして、「無料お試しデイサービス」を利用させていただき、その近所の施設を義母も気に入ってくれたので、早々に契約を交わし、この11月から、近所のデイサービスも利用できることになりました。



この契約の時に、今までお世話になっていた「訪問看護」の担当の方にも、うちに来ていただき、ケアマネさんも立会いのもと、新しい施設との契約を交わしました。


そして、義母の体調のことや、リハビリのメニューについて、事業者さん同士で情報を交流してもらい、引き継ぎをしてもらいました。


それで、うちの前に数台の車が停まり(ケアマネさんや担当の方々の車)、外はとっても仰々しい感じでしたが(汗)、家の中は至ってアットホームな雰囲気で、ほのぼのしていました。


この日は、義母の部屋にいろんな人が入ってくださって、義母も笑顔で楽しそうに話をして、皆で賑やかで楽しい時間を過ごしました。


新しくお世話になる施設の担当の方も、とても良い人で、話もスムーズに進み、利用者として心強く感じました。


我が家は、介護福祉に関しては、本当に「良い方々」とばかり出会っていて、ご縁を結んだ事業所も全て良い所ばかりでしたし、本当に恵まれいて、ありがたいです。



そういう「良い方々」との出会いのお蔭で、義母もどんどん「心の持ち方」が変化しつつあり、良い形で「魂の成長」をしているなぁ~と感じます。



こうして、近くのデイサービスを利用できることになり、ホッとしていた時、近所のオバサンから、急に電話をいただきました。


義母と仲のいいオバサン(・・・というよりオバアサンです)で、義母は、デイサービスに出掛けていたので、私が電話に出て対応しました。



その電話の中で、そのオバサンが、「先日、お宅の前に、たくさんの車が停まっていたという噂を耳にしたんだけど、何かあったの?」と、ものすごく突っ込まれました。


私は、「へっ?」という感じて、「なんでそんなこと聞かれるんだろう?」と不思議だったのですが、オバサン曰く、


我が家の前に「車が数台も停まっている!」と近所の人が噂しているのを聞いて、とても気になった・・・とのこと。



うちの前に車が数台停まっていることくらいで、ご近所のオバサン達は気になって噂しまくるのかーΣ(゚д゚;)!


・・・と、私は、すごくビックリしてしまいました(笑)。


私なんて、近所の他家に車が何台停まっていようと、全く興味も関心もないし、気にすることなんて一切ないのに・・・汗。


でも、ご近所のオバチャン達は、そんな「つまらんこと」(笑)に心血を注いで注目し、何があったのか?と気になって気になって、周囲の人たちとソレをネタに話し合って、コソコソ噂しまくるのか~!


・・・と、そっちの方で、私は衝撃を受けました(笑)。


関心を向けるポイントが、「なんか違う!」と思いました・・・汗。




ちなみに、今の私は、心の断捨離が進むにつれて、どんどん「他人のこと」なんて、全く気にならなくなりました。



他人が何をしていようと、全く関心は無く、それよりも「自分のこと」で精いっぱいなのですよ~。


自分のことに集中して取り組んでいたら、時間も労力も無駄にできないから、そんな他人の家のことなんて、構っている暇がない・・・!のです(笑)。


だけど、世間一般のオバチャンたちは、自分のことを疎かにして、自分のことを蔑ろにして、自分の人生を生きていないから、だからその分、余った時間とエネルギーを、「他人を監視する」ことに心血注いで費やしてしまうのだなぁ~と思いました。


あ~あ。ここでも、世間と自分の価値観のギャップを強烈に感じましたよ(笑)。


もう、こういう暇な人たちとは、住む世界が違うわ~と思いました。


そのオバサンには、正直に、介護の契約と引き継ぎの為に、事業所の人が来てくださったから、それでたくさん車が停まっていたんだ・・・ということを話しました。


実は、このオバサンも、年齢的にも、身体的にも、本当なら介護サービスを受けた方が良い状況の方なんですよ・・・(汗)。うちの義母より老化が進んでいて、ちゃんと具合の悪いところを病院で診てもらって治療に専念し、その上で、介護認定を受けて、デイサービスを利用して機能訓練をされた方がいいくらいなのです。



ただ、「そういうところの世話になるのが怖い」とか「世間体が悪い」とか「家を空けると家のことができないから」とか「そこまで自分は具合悪くない」とか等々、いろいろと言い訳を作って、自分の現実から目を背けているのです。そして、今の自分とって「必要な経験」から逃げている・・・そういう感じです。


興味はあるけど、でも、自分がその世界に入るのはちょっと・・・と躊躇している・・・。そういう感じの方なのです。


だから、余計に気になったのかもしれません・・・。


でも、そうやって、このオバサンがウジウジしている間にも、うちの義母はサクッとデイサービスに通い、そこでお友達を作って楽しく過ごし、リハビリを受けて体調も改善し、どんどん前向きに前進しています。


ウジウジと何もしないで家の中で過ごしているのと、勇気を出して「必要な経験」(介護サービスを受けてみるという経験)を受け取って視野と見聞を広げているのとでは、同じ一日を過ごすのでも、大きな差が出てきます。



年寄りになっても、「躊躇して何もできない人」と「どんどんチャレンジして新しい経験を取り入れていく人」では、本当に心の成長に大きな差が出てくるのです。


なので、そのオバサンには、正直に、義母は元気で、体の調子も良くなり、すっかり明るくなって、今は新しいところのデイサービスに行っています~と話しました。


楽しそうにワクワクしながら過ごしている姿を見せてあげることが、ウジウジしている人たちへの良い刺激になります。


だから、これでOK(笑)。

そういう姿を見せるだけで良いのです・・・。


こうして、先へ進む人たちと、停滞してウジウジしている人たちで、どんどん二極分化が進んで行くんだなぁ~と思いました。


何気ない日常の出来事ですが、そんな中にも、「学び」や「気づき」がたくさんある・・・ということです。


こうして、日々、何かをしながら、いろいろな人と関わりながら、心で何かを感じて、それを「学び」へ替えていく・・・。これが大切なのです。
















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(今年は紫陽花がとってもキレイです)


今、我が家では、義母がデイサービスやショートステイを利用するようになりました。


つい半年前までは、こんなふうになるなんて、全く想像だに出来ませんでした。


でも、ずっと家の中に居て、引きこもりみたいに家から外に出ないで、ひたすら家事だけして何十年も生きてきた義母にとっては、こんなふうに毎週毎週・・・どこかへ日帰りで出かけたり、数日間お泊りをしたり・・・なんてことは、「清水の舞台から飛び降りる」くらい、とっても勇気のいることだったと思います。


最初のうちは、とても緊張していて、そのイライラを私たちにガンガンぶつけていましたが、今日はニコニコと笑顔で私に手を振り、嬉しそうにお迎えの車に乗って、ブーンと行ってしまいました・・・(笑)。


ずっと家の中の密室世界で、まるで「女帝」のように君臨して威張っていた人でしたが(笑)、それでは「バランスが悪い!」ということで、こういう「新しい経験」が与えられたのでしょう~。



良い施設に恵まれて、また、とても良いスタッフさんたちとの出会いもあり、「行きたくない」とか「嫌だ」とか、そういうことは一切言わずに、喜んで行ってくれるようになりました。


こういうことは、やっぱり女性の方が適応力があります・・・。


男性(お爺ちゃん)だと、男のプライドが邪魔をして、「嫌だ」と文句を言ったり、「あんな幼稚な所は行きたくない」とゴネたり、「どうしてあんなところに行かんならんのや!」と怒ったり・・・等。ものすごく反発して大変らしいです。

実際に、義父の時もそうでした・・・汗。


ところが女性(お婆ちゃん)だと、行けば行ったで、そこで友達を作り、レクも喜んで参加して皆と楽しみ、食事も「上げ膳・据え膳でありがたい」と感謝していただき・・・で、適応するのが早いようです。


最近の施設は、料理が手作りでとても美味しかったり、お部屋も完全個室でホテルみたいだったり、トレーニングルームがあって専属の先生がついていたり、お風呂も薔薇風呂とかゆず湯とかのサービス付きで気持ちいいみたいだし・・・で、「私も入りたい」と思うほど充実しているようです。


また、利用者さんのニーズに合わせて、ドライブで公園にお出かけしたり、バリアフリーのカフェに行って喫茶タイムを楽しんだり・・・等。また、足腰が弱った利用者さんのために、筋力トレーニングのマシンもあったり・・・等。まさに至れり尽くせりです。


ケアマネさんと一緒にいろいろな施設の見学に行ったのですが、「今は良いところが多いんだなぁ~」とビックリしました。


なので、施設でお世話になるにしても、「可哀想」とかそういう気持ちは全然なくて(笑)、「婆ちゃん、思いっきり楽しんできてね~」という気分で、送り出しています。


こうして、新しい体験に飛び込んだ義母ですが、行った先でいろいろな人と出会い、いろんな高齢者の姿を垣間見て、いろいろ思うことがあったようです。


「いろんな年寄りの姿を見て、とても良い社会勉強になった・・・」と、しみじみ呟いていました。


今までは「自分は不幸でロクでもない境遇だ。」と思っていたようですが(笑)、外に出て介護サービスを受けて、様々な人生を歩んできた他の利用者さんに触れて、「実は自分はとっても恵まれていた・・・」ということに、初めて気が付いたみたいです。



そんな義母の姿から、「人はいくつになっても、たとえ後期高齢者の年齢になっても、『魂の成長』のための経験がキッチリ平等に与えられるのだなぁ~」と思いました。


義母がデイやショートを利用することになったのは、私が特別に頑張った訳でもなく、なんとなくケアマネさんや周囲に勧められて、スルスル~と決まってしまったことです。


施設を選ぶときは、本人の要望を最優先してもらったのですが、とてもピッタリな良い所がみつかり、私たちも安心してお任せできて、本当にありがたいです。


どうせ「新しい体験」にチャレンジするのなら、嫌々やるのではなく、楽しくワクワクして通り抜けられたら良いなぁ~と思っていたので、義母の今回のチャレンジは、とても良い形でスムーズに成っていったので、とてもラッキーでした。



義母も、こうして少しずつ「現実」を受け入れ、「年相応の自分」を受け止めていくのだと思います。


家の中に閉じこもっていたのでは、絶対にできないことです。


外に出て、社会の中で「人」に揉まれることでしか、気づけないこと・学べないこと・・・です。


だから、これで良かったのだと思います。



そして、こうした義両親の姿を通して、「私は、介護サービスを受ける年齢になる前に、自分のしたいことを精一杯やり尽くして、悔いのない老後を過ごそう!」と思いました。


心穏やかに静かな「人生の末期」を過ごすために、動けなくなってから「もっとこうしておけば良かった」と後悔しないよう、自分のしたいことを今のうちに全部やりつくしたい!・・・と思いました。



そういうことを教えてくださるために、神仏は、義両親の老後の姿を、私に見せて下さっているのだと思います。



だから、ボンヤリと見逃さないで(笑)、しっかり見続けて、自分の老後のための学びと気づきに昇華させていきたいです。


そして最後に、これをお読みの「親の介護を頑張っている皆様」へ・・・。


介護福祉サービスを受けることに、「罪悪感」を持たないでくださいね。


親御さんの介護を、いろんな人にやってもらうことは、実は、被介護者のご両親にとって、素晴らしい「徳積み」になるのです。


自分の世話をして下さる人たちに、「介護する」という経験を与えているのです。


介護のプロの人たちに、介護をお願いするのも同様に、「徳積み」だと思ってください。


あなたの親御さんをサポートする・・・という経験が、介護の仕事に就いている人たちのキャリアアップに繋がるのです。経験を積むことで、実践力がついて、介護の専門家として成長されるのです。


だから、とても尊いことなのですよ~。


プロの方に対しても、何かお世話をしてもらったら、心から「ありがとうこざいます」と感謝の言葉を伝えれば、今度は、介護される親御さんやそのご家族の「徳積み」になります。



だから、人の世話をする・してもらう・・・両方にとって、とっても素晴らしい「徳積み」の機会なのですよ~。


なので、「出し惜しみ」しないで(笑)、気持ちよくサービスを受けて、感謝の気持ちストレートで毎日を暮らしてくださいね~。



こうやって、罪悪感を持たずに・・・あるいは、恥とか劣等感など持たずに・・・、サッパリと明るく受け取ることです。


これも、「受け取る」「与える」の訓練だと思ってくださいね~。


そうやって、「罪悪感」や「恥の意識」や「劣等感」や「変なプライド」や「見栄」を手放して、素直な気持ちになり、「介護される本人にとっても、また、家族にとっても、一番ベストな選択は何んだろうか・・・?」をしっかり見つめながら日々生きていると、それに叶った出会いや機会に恵まれますよ・・・。


全ては、今の自分にとって「最も必要な経験」が与えられるのです。


だから、与えられることに感謝して、自分の心を微調整しながら、自分と相手の関係を見つめてみてください。


答えがあるようで無いのが、人間関係です。


介護も、結局のところは「人間関係」の延長であり、一人一人の魂を磨くための「教材」でしかありません。


そう割り切って、エゴでもプライドでもなく、これがベストと感じられることを選択してくださいね・・・。



今は変化の風が吹き荒れている時ですが、「これは絶対に変わらないだろう」と半ば諦めてしまっているようなところにまで、まんべんなく平等に「変化の風」が吹き込んでいます。


だから、諦めないで、コツコツと取り組んでください。


自分の心がガラリと大きく変わるまで、諦めないでコツコツ取り組んでください・・・。




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