(某喫茶店にて。アンティークな店内です(^v^))
昨日、夫と一緒に出掛けていたら、私たちが外出中に、来客があったらしい。
どうも夫に用事があった方らしく、夫が不在だと知ると、渡したいものを留守番の義母に預けて、帰っていかれたそうである。
それを私たちが帰宅した時、義母から聞かされたのだった。
ところが、これは義母の変な癖なんだけど(笑)、何か「ことづけ」を預かると、その「預かっている」ということに脳が興奮するらしく、預かった「ことづけ」を伝える際に、キーキーとパニック状態で怒ったように言ってくるのである。
本来なら、穏やかに「こんなことがあったよ~」と伝えてくれればいいのに、私たちが帰ってくる音を聞きつけたら、もうムキームキーと興奮して出てきて、「〇〇さんがっ!〇〇さんがっ!・・・」と、メッチャ暗くて悪い人相で興奮してまくし立ててくるのである。
そんな調子で突然出てこられると、普通の人なら「えっ、もしかして〇〇さん、お亡くなりになられたの?」と受け取ってしまう。最初の義母の様子で、「もしかしたら、〇〇さんに不幸があったのかもしれない」とビックリしてしまう。
ところが、よく話を聞くと、そんな大変な事ではなく、ただ単に「野菜を持ってきてくれた」とか「旅行の土産を持ってきてくれた」とか、その程度の話だったりする・・・。
昨日の義母の話も、夫は「まさかっ」とビックリして聞いたら、なんのことはない・・・・ただ単に「果物を持ってきてくれた」という程度の話だった。
さすがの夫も、昨日は、義母にブチ切れて、「どうしてそんな大げさな言い方しかできないんだ!普通に話してくれればいいのに、イチイチ興奮してキーキーと言わないでくれよ!オフクロの言い方だと、〇〇さんに不幸があって急死したような言い方だぞ。いい加減にしてくれっ」と怒っていた。
ところが、義母は「何で、そんなことで怒るんや!〇〇さんのことを伝えただけなのに、そんな言い方をしなくても良いだろう」と逆ギレ・・・・。
親子喧嘩が勃発していた・・・。
義母は、自分がどんな顔つきで、どんな表情で、どんな言い方で、夫に事実を話していたのか・・・その時の自分の様子がさっぱり分かっていない。客観的に俯瞰して、この時の自分の姿を見たら、義母自身も「こんなに興奮して、私って変なんだ・・・」と自覚できるくらい「変な人」なのに・・・(笑)。
でも、義母は、もともと客観的に自分を見つめることが、全くできない人なので、人から「あなたのここが変だから直した方が良いよ。」と指摘されたり、アドバイスされても、全然聞かないし、むしろ逆ギレして、「なんでそんなことを言うんや!私は悪くない!」と怒りまくる。
だから、何を言っても無駄・・・。もう放置するしかない。
夫も随分前から、義母に、そういう興奮癖のことを話して、直した方が良いよ・・・と懇切丁寧に話しているのに、義母はサッパリ理解できないみたいで、ずっとスル~していた。
その代わりに、他人の姿には過剰反応して、「あの人に、こんな事言われた」とか「あの人が、私にあんな言い方をしてきた」と大騒ぎして、いつも自分を「可哀そうな被害者」にしていた。
私も、義母から、散々、「△△(私の夫であり義母の息子)から、こんなことを言われて、散々、怒られたんや!」とか「お父さん(義母の夫。義父のこと)が私に、あんな言い方をしてきても腹が立つんや~!」とか、いつも愚痴&悪口を聞かされる・・・(笑)。
夫や義父の側から見ると「白」のことでも、義母の価値観のフィルターにかかると全て「黒」になるようだ・・・。
これでは、何を言っても改善しないし、どんなにこちらが努力しても、向こうは変化も成長もしないんだし、それだと、正面から向き合って、真剣に相手をしても時間の無駄だ。もう関わらない方が「お得」なのかもしれないなぁ・・・と、そんな風に思えてくる。
要は、「見限る」ということだ。「見捨てる」とも「見切る」ともいう。
一応は、家族として最低限の付き合いはするけど、正直なコミュニケーションも、信頼も信用も、もう一切しない・・・ということだ。
この人は、こういう人だから・・・と、その人の程度に合わせて、その人のご機嫌を損ねないように、適当な付き合いだけをする。もう真実も信用もなく、低層界のレベルのお付き合いにとどめて、それ以上のことは求めないし、自分もしない。
・・・そういう関係に落ち着かせる。ということを、最近は思うようになった。
(だから、「言ってもらえるうちが花」というけど、他人からバシッと注意して意見を頂けるうちは、まだ見込みがあるから、相手も注意して意見してくれるのだ。言われなくなった・・・ということは、もう諦められて、見捨てられた・・・ということなのだ。)
そういうふうに思うと、もう義母が何を言おうが、キーキーとパニくって興奮しようが、腹もたたないし、イライラもない。「あ~、この人はそういう人なんだなぁ・・・」と、何か不思議な生き物を見るような・・・そんな感覚に落ち着いていく。
そして、これからは、その人の魂レベルに合わせて、適当に付き合うことにしよう・・・と思う。もうこっちも無茶はしない(笑)。当たらず触らずで、適当にスル~する。今まで努力して、何とか分かり合おう・・・と頑張ってきたけど、それが無理な人だったんだから、もう無理して頑張るのは止めよう。
この人の好きなリアクションを、もう好きなだけ散々させてあげよう・・・。キーキーと興奮して、他人を全て「黒」にして悪者にし、自分を可愛そうな被害者に仕立てる妄想も、好きなだけ散々させてあげよう・・・。
そんな心の境地に至ったのだった(笑)。
だから、昨日の夫VS義母の闘いも、私は遠くから傍観するだけで、スル~していた。
その後、夫が義母のことをギャンギャン怒っていたけど、「ああ、やっとで義母とケンカする気になったんだなぁ・・・。今までは、義母から逃げてて、全部、私に押し付けていたもんなぁ・・・」と私は思い、でも、ふーんそうだねぇ~と適当な返事をしていた。
しかし、その後である。
義母との喧嘩のホトボリが冷めて落ち着いた頃、私は9月の予定のことで夫に相談した。
スケジュールのことで、私の予定を決める前に、家のことなどで夫に確認しておく必要があったので、(何か町内の行事が入っていないか否か・・・等)、それを聞いてみたのだ。
その際に、私は、名古屋へ行けそうな日のことを伝えてみた。
「空いているのは、ここだけなので、この日に行きたいんだけど、どう思う?町内の行事とか、大丈夫かな?」と。
すると夫、ものすごく「嫌そうな表情」になり、ムッとして黙ってしまい、「別に・・・」「いいんじゃないの・・・」と、全く愛想のない返事をしてきた。
私は、「どうしてそんな嫌そうな顔をするの?何か意見があるなら、正直に言ってほしいんだけど?」と聞いても、「意見は別にない」とか「嫌ではないけど・・・」とか、そういう言葉は言うけど、顔は般若みたいで、ものすごく暗い表情をしている。
以前から、夫って、私が何か計画を立てて、その件について報告すると、必ず初発の反応は「嫌そうな表情」「ムッとして不機嫌そうな顔つき」「別に・・・と投げやりな返答」「ハッキリと賛成せず、遠回しにブツブツ文句を言う」・・・等、というものだった(笑)。
その度に私が、「そんな嫌そうな表情をされると、相手は嫌な気分になるんだよ」とか、「後で結局は賛成することになるなら、最初の反応から明るくOKを出した方が絶対に良いよ」とか、「そんな不機嫌そうな顔でムッとして聞かないで、『そうかー頑張ってこいよー!』と笑顔で背中を押してくれるような、器の大きい人間にならないとダメだよ」とか・・・。いろいろ意見して、忠告してきた。
ところが夫は、「うるさい」「ネチネチ言うな」「黙れ~」と言って、私の意見を全部、突っぱねて跳ね除けていた。
そして、「これは性格なんだから、直しようがないんだ!」と豪語していたのだった・・・。
そして、今回も、いつもと同じで、私の予定に対して、ムッとした不機嫌なツラをして黙りこくって「イライラオーラ」を発し始めたので、私は思わず、「あー!あなたって、そういうところ、ばあちゃん(義母)そっくりだよねー」と言ってやった。
何度言っても、全然直そうとしないところ・・・。
自分の反応が、どれほど相手に「嫌なプレッシャー」を与えているか、サッパリ分かっていないところ・・・。
反応の仕方が、ものすごくネガティブで、それを相手にぶつけるところ・・・。
その部分を指摘すると、逆ギレして、自分を被害者に仕立てるところ・・・。等
・・・全部、ばあちゃんと同じじゃない。さすが親子だよね~。そっくり似ている!
さっきまで、ばあちゃんのことでプリプリ怒っていたけど、全部、あなたの「写し鏡」じゃない。だから、自分の鏡を見せられて、それで腹が立ったんだよ~。
婆ちゃんの異常に興奮する反応が嫌なら、自分の不機嫌でムッツリの反応を直しなさいよ~。
似た者同士だから、ばあちゃんの「興奮パニック反応」に、あなたは過剰反応するんだよ~きっと!
お互いに直せってことだよ、あはは・・・。
・・・と正直に素直に、単刀直入に言ってしまった・・・(笑)。
すると夫は、先ほどの義母と同じ「ムキー」となって、口をとがらせてプンプンと怒ってしまった。
ああ~そういう逆ギレの仕方も、さすが親子・・・そっくりじゃん・・・(笑)。
更に、それも指摘すると、夫は真っ赤になってムキームキーとどこかへ行ってしまった。
あ~あ、図星だったんだなぁ・・・。まぁいいいか。
私は、夫を放置した(笑)。
まあまあ・・・。相手の言動を見て、気になって仕方がなく、いつまでも執念深く覚えていて、その部分にストレスを感じるってことは、自分も似たところがあって、そういう自分の「欠点」「短所」に気づかせたくて、似た者のしぐさや行動に腹が立つのかもしれないなぁ・・・。と、夫の反応の仕方を見て、そう思ったのだった。
ちなみに私は、夫などから何か行動することを打ち明けられたら、「そう!良いんじゃない~!頑張ってね~!」と喜び、背中を押して、応援するようにしている。
話を聞いてみて、「面白そう」とか「私もやってみたい」と感じるようなことなら、全面的に大賛成で、ニコニコと笑顔で「よ~し!行っておいで~!」と、背中をバーンと押している。
(ところが、ネガティブ反応に慣れている夫には、こういうポジティブ反応って、とても意外過ぎてストレスになるらしい・・・笑。反対されたり、足を引っ張られないと、不安になるんだって・・・。ああ~面倒臭い)
しかしなぁ・・・(笑)。
初発の反応・・・。これってとても大切である。
もしも家族で心を病ませている人がいるなら、自分の「初発の反応の仕方」をちょっと客観的に俯瞰して見つめてみると良いと思う。
もしかしたら、超ネガティブな反応をしていて、相手に嫌な思いやストレスを与えているかもしれない。
最初に、OK出してもらえると、人ってそれだけで、自己肯定感が増して、自信がつくモノである。
どうせ最終的には「賛成」して「背中を押してあげる」ことになるなら、最初から「賛成」して、笑顔で「背中を押してあげる」・・・これが大切だと思う。
へんなダメだしをしないように・・・。自分のエゴや、変な心の癖から、初発の反応を「歪なもの」にしないように、気を付けていくと良いと思う。
そういうことに気づかせてくれる、昨日の出来事だった。